チームラボ猪子さんの指摘が鋭すぎw日経Web版はこの議論から何を学ぶのか?

2010/04/24

日本経済新聞社が、テクノロジーという視点から新しいメディアのかたちを考えるフォーラムを無料開催するということで開催前日の夜でしたが申し込んだところギリギリセーフ。

金曜の夕方の大手町というとブロガーミーティングが常ですが昨日はこれまた奇遇なことにはITmediaさんのすぐお隣のKDDIホールに行ってきましたw

お知らせに書いてあった告知内容はこんな感じ、

開催時間に少し遅れる形になってしまったのですが、運良くテーブル席(最前列)に案内をしていただいたのでiPhoneはもちろんパソコンも使える 状態という信じられないラッキーさで、両隣でパソコンに超高速でタイピングしていた日経関係者の方には、「何者だ?」ってかなり怪訝な感じで見つめられて しまいましたけど、パソコン、iPhone双方からツイートし放題って夢のような観戦状態で有り難いことでした。

冒頭部分では先日スタートした「日本経済新聞 電子版」の解説とテクノロジの側面から電子出版なりWebメディアについての議論を展開していくという流れで、話の中身としてはヤッパの伊藤さんがVOGUEやマガストア用のiPad向けアプリのデモしてくれたり、

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議論は非常に真っ当というか、優等生的なものである意味刺激に欠ける的な印象があったのですけど、30分ほど経過してから遅刻していたチームラボの猪子さんが参加してから会の雰囲気は一変!

チームラボの猪子さんの紹介が、「日本経済新聞 電子版」の開発に関わったこと、検索エンジンを自社開発している、産経新聞のizaを全般的に構築 している...というような紹介でちょっと「?」が浮かんでいたら、開演してから気がついたのですが、今回の集まりなんかこの手の企画の割にちゃんとスーツを 着た人、それも50代、60代とおぼしき方も沢山いらっしゃって、もしかすると今回の参加者は意外と日経の身内関係の人が多数参加しているようなイメージ なのかな...なんてあくまで想像ですが勝手にしてました。

残念ながらわたしは朝生に出演した猪子さんを拝見していないのですが、ネットでその逸話の数々を拝見しつつ、今回その魅力的な人柄にかなり虜になってしまいましたw

だって司会の方からいろんなデバイスが出てきている今、どんな風に考えますか?みたいな振りされて、3秒ほどの無音空間の後に、

「......... え?」

ですから(爆)

気になった猪子語録を以下にご紹介しておきますが、ここから終演までの1時間くらいはもうあっという間でしたね、ほんとw

普 段自分が電話したりメールしたりするツールがメディアになるっていう事が、スマートフォンってやっぱり普段自分が電話したり、人の話聞いたり、メールした り、人のメール見たりしてるところが、そっからネットが見えるってのがやっぱり凄くて、電子書籍リーダーとかは、普段電話を使うとか、メールを受けると か、自分が発信したりするツールじゃないので、なんか...そんな...滅茶苦茶盛り上がらないじゃないかな...って思ってます。


ビッ グコンテンツはそれなりに価値はあるんだけど、ビッグコンテンツよりも、やっぱり自分が発信...友達と話したり、友達にメールを貰ったり、そういう自分の ツールのほうが、なんて言うんですかね... 人の欲求って圧倒的に高くて、そこにビックコンテンツがあるとやっぱり集中して見るんだけれども、なんかわざわ ざいくらビックコンテンツでも、案外わざわざ見に行かないってことなのかな...って...まあ何が言いたいかわかんないですねw


自分の日常のツールに、ツールっていうデバイスが、やっぱりデバイスとして強いんだな~って


iPadはもしかしたらPCの替わりになるかもしれないので、そういう意味ではツールなのかもしれないけど、電子書籍リーダーとかはツールじゃないのかもしれない...


ユー ザ側から見ると、メディアのデバイスっていうと同じように並ぶんだけど、タブレットとスマートフォンと電子書籍リーダーって...。メディアを見るためのデバ イスとしては同じように並ぶんだけど、自分が発信したり自分が情報貰ったりするツールとしては全然違うものなのかな~って


前 は雲の上にいったほうがコンテンツ価値が高いと思われていたと思うんですよ。特別なメディアに行った方がコンテンツ価値が高い...そこは普通の人にとっての ツールではないので、そこには多分民意みたいなのは無くて、で、同じ場所にいる凄い有名な人は同じ場所にいるから、多分そこには民意みたいなのがあって... 民意って言葉間違って使ってますけど、そこの場所にいる事のほうが価値なんじゃないかな...って


電子書籍リーダーみたいなモノって普通の人にとってのツールになってないですよね...タブレット(iPadみたいなのは)なるかもしれないけど、そうなったときにそこのメディア、デバイスの価値みたいなのは、なんか高くないんじゃないかな...


僕、 多分...電子書籍リーダー"リーダー"ってついてるのが嫌なんだと思うんですよね、要はそこには自分はいないですよね。自分が居るプラットフォームで読みた いだと思うんですよねコンテンツを... コンテンツを消費したいんだけど、そこは自分が居る場所で消費したいじゃないかなって


多分、読むより出すほうが欲求として高いんですよ...だから出せるところにコンテンツを置いたほうがいいんです。


(ソー シャルメディアに載っているものは基本無料でコンテンツのエコシステムが成り立っていないという指摘に対して)そもそも本書いているんですよね?本書いて もともと食えないでしょ?じゃあいいじゃないですか、講演で食べてるならどっちにしろそこで経済が成り立たなくても前と変んないじゃないですか


メディアとコンテンツを作っている人って違っていると思ってて、コンテンツ作っている人は元々そんなに食えていないから、そこはあんまり考えなくていいじゃない...って話でw


もともと本出してるのって違うもので儲かる相乗効果があるから本出してたりして...なんで違うところで儲かる仕組みを、逆に言うとそこを一生懸命考えるほうが手っ取り早いんじゃないか


僕はフリーで流通させたほうが良いとは言っていないんですよ...

このイベントのリアル感についてはハッシュタグは「#mf423」で検索してもらうと流れを感じ取っていただくこと可能かと思います。

それと主催者さんのほうでUst中継もしていて多くの方がご覧いただいたと思うのですが、ビデオアーカイブされていないんですよね...マジでこれは残念

1時間半のディスカッションの最後に司会のデジタル編成局編成部重森さんからの「いろんな注文がありましたけど、これからどうしますか?」という問いかけに、

同部署次長の赤沢さんが

いやぁ、結構グダグダになっちゃったので良くわかんないですど...

って 話始めたのには唖然としましたけどw日経のWeb版についてはソーシャルメディア方面についての取り組みが弱いという認識はサービス提供側としても強く認 識されているようで今後機能強化だけでなく、ソーシャルメディア向けにどういう施策を講じてくるのか楽しみなところです。

今回ご紹介した猪子さんのやり取りは文字で読むよりも絶対映像なり音声のほうが良いだろう...ということで、記録用に録音したファイルをUstと、 Youtubeにいつでも公開できるよう準備はしているのですけどこれはやっぱり勝手に公開はまずいかな...ってことでこのエントリ日経デジタルコアさんの 記事のほうにトラックバックしておきますので、もし関係者の方がご覧になって、音声ファイルの公開OKだよ!ってことでしたらコメント欄のほうからコンタ クトしていただけると大変嬉しいかなとw

って書いてみたものの、わたしのエントリ気がついてもらえるだろうか...(苦笑)

絵本ってモノの概念がほんと根底から覆されるな...このビデオはw

2010/04/13

子供の頃には絵本を読んでもらうのが楽しくてしょうがない時期ってありますよね。

それと、自分の場合は何歳のタイミングだったのかは覚えていませんが、飛び出す絵本というのを初めて親が買ってきてくれた時はとてもワクワクしたような記憶があります。

ちなみに2010年の現在、iPadなるものが出現していろいろ電子出版に関する話題が飛び交うことがとっても多くなっているような気がしますけ ど、この時代においてのインタラクティブ性がある絵本というのは、リアルに3Dで飛び出す絵本のワクワク感とは、まったく別モノではありますが、少なくと もインスパイアされる何かがあることだけは確実なような気がします...

よだれダラダラの赤ちゃんにiPadを渡すかどうかは微妙なとこかもしれませんけど、そういう赤ちゃんや、幼児がこの「Alice for the iPad」を見て、どういう記憶を重ねながら大人になるのか...そしてそこから何を生み出していくのか興味深いところです。

米アマゾンが電子書籍の値上げ容認へ消費者が電子書籍版で容認できる上限価格は17.81ドルとの調査結果も

2010/04/02

米アマゾンが電子書籍の値上げ容認して、新刊書籍を1冊9.99ドルから「12.99~14.99ドル(約1200~1300円)の価格帯」で販売するというニュースの中でこんな数字が紹介されていました。

電 子書籍には印刷や製本、物流などのコストがかからないため、大半の消費者は、電子書籍の価格が紙媒体の書籍よりも安くなることを期待する。米IT(情報技 術)調査大手フォレスター・リサーチ(FORR)が最近実施した調査によると、新刊書籍で紙媒体のハードカバー版の価格が1冊25ドル(約2200円)の 場合、消費者が電子書籍版で容認できる上限価格は17.81ドル(約1600円)だという。

ふむふむ、600円の価格差は心理的な印象だけでなく、複数冊の購入ともなるとお財布にも大きな影響を与える数字ですね。

ただここで示された金額は、冒頭の「12.99~14.99ドル(約1200~1300円)の価格帯」と比べるとまだ少しの余裕がある状態ですが、この数字を見ながら雑誌はどんな価格設定で販売されているのだっけ?と思って、ちょっと検索をしてみましたよ。

そんでは、先日のエントリで紹介したNwesweekを例にしてみると

 

Newsweek [Magazine Subscription][Print]
54号、12ヶ月の定期購読が
Cover Price:    $306.45→$40.00 ($0.74/issue) でなんと$266.45 (87%)もの割引

 

Newsweek (Kindle Edition)
Monthly Price:    $2.99

う~~むこの数字の差がここまで出るとは予想していなかったのですが、これはKindle EditionのNewsweek読んでいる人はかなり収入面で余裕のある人ってことになりますよね...

そんでもって、これが日本版になると

ニューズウィーク日本版 Newsweek Japan

 

一冊定価:450円
3年(150冊)    42,000円    280円
2年(100冊)    30,000円    300円
1年(50冊)    16,000円    320円

ニューズウィーク日本版<デジタル>

デジタル版 3年(150冊,)    42,000円    280円
デジタル版 2年(100冊)    30,000円    300円
デジタル版 1年(50冊)    16,000円    320円
デジタル版 3ヶ月トライアル(12冊)3840円    320円

こういうある意味面白みのない数字になってしまうのですが、冒頭紹介した文面をもう一度紹介しておきますね。

電子書籍には印刷や製本、物流などのコストがかからないため、大半の消費者は、電子書籍の価格が紙媒体の書籍よりも安くなることを期待する。

わたしが言うまでもない話ですが、なんか変だぞ...って感じのモヤモヤを感じた今日この頃w