アップルの電子教科書にいち早く対応した出版社3社の教科書コンテンツをダウンロードしてみた。

2012/01/26

iBooks Authorを使った教材制作について先週末から何とか少しづつ時間を作って試行錯誤してみたり、海外で販売されている教科書コンテンツをダウンロードしてみたりと慌しい時間が過ぎております。

このタイミングで教科書の電子化に反対、賛成いろんな意見が当然、ましてや登場したばかりのこのツールが完璧なわけもなく、当然紙のほうが優れている部分だってあります。

電子化を推進したい側からするとこういう教育効果についての数字は大事かと思われ


米カルフォルニア州の中学校で、iPadを利用したデジタル教科書利用者と、紙の教科書利用者の試験的比較調査を行い、結果を発表した。同調査ではiPad利用者が約20ポイント高い成績を残したという。

ここに出てくる「HMH Fuse: Algebra 1」残念ながら日本アカウントでは入手不能なのですが、配布地域においてはビューワー無料、中味は$59.99で販売しているという電子教科書アプリです。

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大英図書館の「不思議の国のアリス」手書き原稿本を検索・読み上げ対応させたiPad電子書籍をレビュー

2011/10/08

大英図書館の「eBook Treasures」シリーズ「19th Century Historical Collection」に続いて今度はLewis Carrollの手書き原稿をもとにした「Alice's Adventures Under Ground(不思議の国のアリス)」についてのレビューです。

コストを掛けたくないとか、面倒・手間掛かるという利用者にとってはある意味迷惑な理由から紙面を画像として書き出しただけとか、スキャンしただけの電子書籍が多く出回っているわけですが、確かに経済的な理由はこの世の中において非常に重大判断要因となりえると思いはするけど、情報のデジタル化にあたってユーザへのエクスペリエンスとして、文書内とネット連携した検索なりしおり機能が提供されないともったいない...と思うのです。

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大英図書館の蔵書プリント版にiPadアプリから日本のアマゾンに注文1発完了のインパクト

2011/10/08

先週は英国自然博物館が高さが1メートルある大型本を電子書籍化したというニュースとその実物のレポートを書きましたが、

同じく英国の大英図書館がiPad用電子書籍シリーズ「eBook Treasures」として歴史的な価値のある情報をiPad用の電子書籍としてリリースしています。

こちらのエントリでは「19th Century Historical Collection」としてリリースされているアプリをレポートしてみたいと思います。

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日本の出版社にはアドビの「ADPS」よりアイドックの「Digital Publising SaaS」のほうがジャストフィットするか?

2011/07/12

「国際電子出版EXPO」昨年の出店社数81社から150社に急増した背景には当然昨年の電子書籍元年からの流れがあり、あとこの5月仕様策定されたePub3が日本の電子書籍市場に普及期のきっかけを与えてくれるのでは、、、という期待があるのではと推測しています。

「国際電子出版EXPO」においてはビューワーとしてのハードウエアの紹介もされていましたが、いかにこの電子出版に書籍を流通させるか?という観点では制作環境がどのように整備されていくのか?というのも大事なポイントかと思うのですが、

「国際電子出版EXPO」でオルタナブロガーの成井さんを含むこのお三方によるこんな専門セミナーが開催されてました。

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『僕の子ども絵日記 ながさきの四季』リリースしました!

2011/06/20

谷川さんの中学時代の友人江島さんの作品を電子書籍に!という話しについてはその前振りがこちらのエントリに書かれておりますが、

先週末に無事Appleの審査も通過、軍艦島など、懐かしい長崎の風景を電子書籍で蘇らせたiPad電子書籍アプリケーション『僕の子ども絵日記 ながさきの四季』の提供を開始させていただきました。

本日プレスリリースも配信、谷川さんのほうからも詳しい話がエントリとして出てくるかと思うので、わたしのほうではちょっとした補足と、この事案から見えてきた電子書籍というか電子出版の可能性について少しだけ触れておきたいと思います。

まず、谷川さんのエントリでも触れられていますが、イラストの発色については印刷物よりも画面のほうが良いのでは?という話しがあり、高画質データの格納も技術的には可能ですから、細かいタッチを見せたい、見たいという向きにもこの電子版は向いています。

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J・K・ローリングはiBooks1.3の読み聞かせ機能を気に入るか?

2011/06/12

『ハリー・ポッターシリーズ』の作者J・K・ローリングは電子書籍に対して批判的なスタンスを取っていたのは有名なところで、『ハリー・ポッターシリーズ』のWikipediaの記載にも登場するほどです。

1年ほど前にこんなエントリを書いていたわたしですが、


J・K・ローリングがどうも電子書籍擁護派に転じるかも?ってニュースが先日流れていましたね。子供の読みかせ用の本を旅行先に持っていくのを忘れたのがきっかけでこの夏は50冊くらい読むつもりという話らしいです、、、

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海外販売で是非成功して欲しい、早乙女太一のiPad/iPhone向け写真集「瞬MABATAKI Digital Edition」

2011/06/01

膨大なアプリの海で単純な電子書籍アプリがリジェクトされてしまうのはある意味当然な流れと言えなくも無いわけですが、じゃあ電子書籍としてどういう形がベストなのか?という問いに対して、動画だったり、リアルタイムにデータを扱うことができるとかいろいろ個別のネタは出てきますが、そこは逆に定型化するよりも取り扱うコンテンツがどういうモノなのかをよく考えながらコンテンツ制作をしていくことが重要だと考えています。

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Galaxy Tab用のiShredがリリースされたら最強な件w

2010/11/28

先日参加したブロガーイベントで長期貸与していただいたGalaxy Tabの本体がやっと昨晩我が家に到着!

そんなこんなで昨晩届いたGalaxy Tabに、手持ちのL-05AのSIMを挿したり色々試しながら、実記のレポートについてはすでに方波見さん、坂本さん、そしてアンドロイドのオフ会関係 のエントリでも紹介されているので、わたしが今更書いてもあんまり意味なさそう、なので自分らしい視点からというと楽器と電子書籍というポジションで書い たほうがオルタナらしくて良いかもね...という事で、

実はこの前のブロガーイベントでもエントリを各方向性はやはりこの2つで準備をしていて、Galaxy自体がFLASH対応ということですでに WEBにある楽器系のコンテンツが使えるか...と期待をした訳でありますが、残念ながら「動き」はするけど、操作性という観点では問題があるのが実情という ところ。

多分アンドロイド端末で可能な操作性を分析しながらコンテンツの再構築を行うことで利用可能なコンテンツはいろいろ出てくると思いますが、ここ最近 アンドロイド端末の発売が続いているなか、スマートフォン、タブレット型のデバイスを通信機器というだけでなく、デジタルガジェットとして考えた場合、音 楽アプリだけでなく、たとえばiPodのような音源のデジタル出力とかに対応しているのかな?とかそういう方面にも興味が沸いたりしています。

アンドロイド端末のほうに楽器アプリがどれだけ移植されたり、独自開発されていくのかは全然見当もつきませんけど、わたしが一番気に入っている iPhone用の楽器アプリ「iShred」これは「Galaxy Tab」というか7インチ画面を想定したバージョンが出てくるといろいろ可能性あると思うんですよね。

iPadで「iShred」を等倍表示するとこんな感じで、2倍表示だとこんな感じ、比較用として「Galaxy Tab」も置いてみます。

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そんでもって「Guitar弦次狼HD」は松尾さんいわく「開放弦から14フレットまで一気に駆け上がれるiPadソロギターアプリ」という紹介がされている優れものですけれど、iPadの画面の表示領域としてギターのネックを扱おうとするとやはりこういう形にならざる得ないです。

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実際に演奏、とくにちょっとした宴会の場とか、そういう場面で演奏するときにどんな機能が必要かというと...(ってそんな事を考えているのは、多分、松尾さん、妹尾さんとわたしくらいかもしれませんけど 苦笑)

「iShred」の場合はレパートリーとしての曲で使うコードはセットアップ済みな訳で、この切り替えボタンの位置にはちょっとした不満がありつつ も、iPhoneの大きさでは我慢するしかなく、あとはエフェクトがその場で手軽に切り替えられるともう完璧だと思われるのですけれど、この写真を見ても らうと7インチの「Galaxy Tab」ならこの問題はすべて解決できそうな気がしてきませんか?w

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この写真を撮ってみてアイデアを実際の画面に落とし込んでいくとこんな感じになりそうで、考えれば考えるほど「Galaxy Tab」用の「iShred」がこんな形でリリースされたら最強な感じがしてきましたよw

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ともあれ、デバイスの突然でゼロだった才能が突然開花するという事ではなく、自分の素養をどういう形で開花させていくかをその時代に合わせた形だっ たり、自分の表現した形にもっていくためにこういうデバイスやテクノロジが活用されるのが本筋な訳で、たとえばiPhoneの楽器アプリにしてもその演奏 に向いているモノ、向いていないモノそれぞれがあり、その辺の取捨選択はプロデューサーなりアーティストのセンスがやっぱり重要なんだよな...と。

iPhoneというがガジェット系で音楽演奏するだけでは特段珍しくも何ともなくなってしまった昨今ではありますが、今日最後に紹介する Atomic Tomは、電車社内でiPhone使って演奏するビデオとしていろいろなメディアで取り上げられてますけど、ボーカルを含めオリジナル楽曲の雰囲気をちゃ んと持続したままで再現されている演奏として特筆すべきものがあると思っています。

このビデオで演奏されている「Take Me Out」が収められているアルバム「The Moment」 全聞くと初期パンクテイストから、80年代のポリスやU2といったUK方面のバンドの影響が強く感じられ、その辺のバックボーンから楽曲ネタ、ギターのネ タがうまくイマに通じる形で構成されており、全体の楽器構成のほか、ギターリフや後半のサビの繰り返しのシンプルさ、分かりやすさ(演奏のしやすさ)がま さに音楽ガジェット向きの曲の構成要素だって事を教えてくれる訳で、Atomic Tomのプロモーションビデオをすでにご覧の方々にもこちらのオリジナルバージョン一度はご覧いただきたいと思ったりする訳です。

自分としてはこのプロモーション・ライブでボーカルの左隣のオネエさんの存在がなければこのイイ雰囲気は出なかったと思うので、たまたま今日は「Galaxy Tab」の紹介からスタートしたエントリではありますが、

楽曲(元ネタ)、ボーカルを含めた演奏能力(基本スキル)、それを表現してくれる楽器(ガジェットを含むツール)、そしてファン(自分を取り巻く環境・人間関係)

こういった全体環境が大事なんだよな...と納得しながら、電子書籍、お前は大丈夫か...と思ったりした日曜の昼下がりでした(苦笑)

SONYがiPhoneとAndloid向けの電子書籍リーダをリリース。音楽・映像と同様の対立構図が電書市場にも波及か!?

2010/11/24

以前にiBooksというかAppleがePubリーダーをPC用にリリースしてくれないものか...という個人的な希望を含めたエントリに書きました。

その思いは今も変わっていなのですけど、電子書籍元年としての2010年がもう1か月と少しで終わりそうなこの時期、電子書籍について反対を表明す る出版社もあったりして、賛成・反対双方の意見がちゃんと交わすことが出来ることは大変良いことであるのですけど、例えば宝島社の別冊宝島 電子書籍の正 体とかを読みながら「やっぱり電子書籍なんて儲からない...」という声が大きくなっている状況を感じつつ、個人的にはまずこの2010年って電子書籍元年と いうよりも、電子書籍「自炊」元年だったのかも...とこちらの小俣さんのエントリを見て思った次第。

ただ、この自炊代行については専門家のほうからの法律的に見るとちょっと問題あり...という指摘もあるようで、今後こちらの方面のビジネスが法的な規制で縮小・消滅の危険も内包している事は想定しておくべき事かもしれません。

日本国内の電子書籍ビジネスの雲行きが微妙な雰囲気を感じさせつつある中で、今年急加速した米国のほうではいろいろ動きが盛んなようで、この12月 に新製品を投入してくるSONYがAmazonがハードウエアとしてのKindle以外に様々なデバイス用にリーダを投入しているように、SONYも iPhoneとAndloid向けの電子書籍リーダを12月にリリース予定で、現在ソニーの Reader Storeでこのような告知が展開されています。

音楽試聴についてAppleとSONYの競合関係が及ぼす影響は電子書籍の雑誌において紙では不可能だった誌上レビューと音源試聴をシームレスに繋 ぐという観点で非常に困ったことがあるというのは以前にもここに書いた通りですが、映画・映像コンテンツについてもAppleTVとプレイステーションス トアはやっぱり競合関係でこれはGoolgeTVでも同様の展開になるだろうと予想されるのですが、今回SONYが独自に電子書籍リーダーをiPhone とAndloid向けに展開してくるという事で、DRMのかけ方次第によっては音楽、映像、そして電子書籍の分野においても似たような対立構造が出来上 がってしまうかもしれません。

インターネットで流通しているモノ、情報はタダが当たり前だから当然ながら電子書籍も儲かる筈がない...という話も当然出てくるのですけど、 AppleTVなりプレイステーションストア、Zuneビデオ、アクトビラなど映像配信モデルは従来型の有料サービスを展開していますから、電子書籍もそ れなりの値段であとデバイスは自由に楽しむというスタイルを定着させるなら「今」が本当に大事なところなのかもしれず、

自分が今関わっている音楽系のePub雑誌についてはApple系、SONY系どちらのコンテンツを扱うのだとしてもePubというフォーマットを ベースにしながらであれば電子書籍を発行、そこからの試聴とコンテンツの購入がスマートフォン、タブレット端末、PC、そして家庭内のテレビなどのデバイ スの違いは意識せずに利用できる環境を構築するのはテクノロジ的なハードルは高くないと思いますので、ePubというオープンフォーマットの良さを活かし た環境整備されてほしいものだと考えています。

ちなみにAmazonのKindleのほうもご覧のように、映像やら音声のサポートを強化している様子ですし、

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kindle 用にビデオ・音声が含まれた電子書籍をKindle for PCで表示した例。動作仕様は「Kindle edition with Audio/Video titles are only available for iPads, iPhones, and iPod Touch devices.」という事なのでビデオコンテンツ閲覧はできませんでしたけど、これが出来るようになったら最強の存在かもです

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iPhoneではご覧のように映像コンテンツを問題なく再生できました

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iPadでもご覧のように問題なく映像を再生できます。

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やはりここは紙ありきの企画ではなくて、電子版を起点とした企画で何か成功事例を生み出していくことが求められているのだろうな...と思った今日この頃です。

「1Q84」の海賊版 全3巻230円也 

2010/11/09

今日はAmazonが突然のDRMフリー音源の販売を開始した!というニュースに盛り上がりを感じておりますが、日本の出版社がiBooksがオー プンしていない(DRM保護されない状態のePubファイルで販売するしか方法がない)状態で一番懸念をしているところは、いろいろ商談をしている中でや はり勝手にコピーできるから、販売するならアプリ化だ!という話になり、ただアプリ化にはそこそこ費用が必要で...というお話は何回かわたしのブログでも書 かせていただいておりますが、日本の著名な作家村上春樹さんや東野圭吾さんなどの作品の中国語版が無断でアップされいる...というのが朝日のほうのニュース で取り上げられたようです。

日本のアカウントであってもiTunesで検索するとそれっぽいものがヒットしますね...モノがモノなので、ここではあえてリンクは張りませんけど朝日のニュースで取り上げられたのと同一であろうと思われるモノだけスクリーンショット載せておきます。

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一部のソフトは購入ボタンを押しても、決済が行われず後で接続してくれ...というアラートが出る状態になっているようですが、これが日本側からのクレームに対応しての処置なのかは一般ユーザには分からないところ。

Youtubeにおいても数年前には著作権侵害の映像掲載について、全部削除する方向の議論や意見が強い時期もありましたが、プロモーションビデオ を試聴して音源を買ってもらうなどの誘導効果や宣伝効果を考慮した場合、コンテンツ提供側も規制強化だけが商売の道筋ではない...と判断して、そうそう今日 はそういえば先日ベスト盤の発売で物議を醸した宇多田ヒカルさんがYoutubeで過去全ての曲のPVを公開もしています...ってなんてタイミングが良いの だろうw

書籍の海賊版のほうに話を戻しますと、フリーな時代とはいえ、他人様のコンテンツを勝手にアプリ化して「販売」してしまうのはこれはもうお話にならない事で、確信犯としか言いようがない訳ですが、多分ですけど多くの日本人には

アップストアで売られるソフトは米アップル社が一括して事前に審査する。審査には約1週間かかる。 アップル関係者の話では、米国には各国語を理解するスタッフがいるが、電子書籍の制作者が正当な著作権者かの確認はしていないという。審査するソフトの数 が膨大で、著作権の判断は難しく時間がかかるなどの理由からという。また、海賊版への対処は著作権者と制作者の直接交渉に委ねているという。

↑こういうサービス提供側の対応にイラっとしてしまって、それがいろいろ遺恨を残してしまい、別な事業展開のときの障害になってしまったりしているのではないか...と勝手な想像をしておりました。

日本の出版社にとってamazonやappleに書籍の販売価格を決められるような事って受け入れがたい事でしょうし、今日のような海賊版販売も海 外の話とは言え当然こちらも受け入れがたい話のはずで、こういった内憂外患が今後どう展開していくものか...こちらの業界の時代との向き合い方に注目してい きたいと思います。

関連ニュース

追記です。本件についてFNNのニュースで弁護士のコメントを掲載しているものがあったので張っておきます。