Google eBookstoreのAndroid用アプリが見当たらない!?

2010/12/09

もう何から書き始めていいのか分からないほど電子書籍流通の足がかりが整備されつつあります...って残念ながらまだ米国だけですけどね(苦笑)

たまたま昨日もePub利活用についてミーティングしている中でPCユーザがどういう環境でePubを閲覧するのか?ということろがネックになる場 面があったのですが、Kindle for the WebやGoogle eBookstoreの本格稼動していくなかで、自分のアカウントにローカルのePubなど電子書籍のファイルをアップして閲覧できるような展開であった り、もしくはePubというかeBookへのDRM付与の観点でポジションを確立している感のあるAdobeがもっと頑張ってAdobe Digital Editionsの普及に努めるかで大分その辺の環境が変化してくると思います。

残念ながらまだ日本ではこれらのサービスが本格的に展開されるには至っていませんけど、Google eBookstoreが日本でもスタートして、電子媒体のみの書籍、雑誌の宣伝、販売できるよう自分のような立場の会社・個人にもシステム開放してくれる 日をほんと待ち望んでいるわけですが、今日の時点では日本からは書籍の購入もいろいろ制約がある状態...

Google_ebookstor_2

そんなこんなで、ちと頑張ってiPhone,iPad,GALAXY TAB,PC環境でGoogle eBookstoreを試してみた結果を書いてみたいと思います。

AmazonではKindleデバイスを持っていないと買えないコンテンツがありますけど、Google eBookstoreはデバイス依存じゃないですから、ここで買った電子書籍はAndroid, iPhone, iPad and iPod touch,Webブラウザ,Barnes & NobleのNook™ やSonの Reader™ で閲覧できるようになる訳で、これにはアマゾンも危機感を持っている...というような報道もちらほら見受けられますね。

iPhone、iPad用のアプリは現時点ではアメリカアカウントが必要な状態、アプリ自体はStanzaやkindleアプリの系統を感じさせる作り。これらのリーダーを使ったことがある方なら操作面で問題になる事はなさそうです。

Google eBookstoreのiPadアプリ

Img_0223

Img_0225

Google eBookstoreのiPhoneアプリ

Img_2072

Img_2073

そしてPCのほうはこれまでGoogleBooksで提供していたモノからよりkidle for PCなどのようなビューアーアプリを意識したユーザインターフェースになっていて、ご覧のようにアイコンはすべてのデバイスで統一されているので操作自体 で迷うような事はないですね。

Google eBookstoreのコンテンツをWebブラウザから閲覧

Google_ebooks_for_the_web

わたしはBarnes & NobleのNook™ やSonの Reader™は保有していないので、あとはAndroid端末ということでGALAXY TABでアプリのダウンロードをワクワクしながらトライをしたら、あれまぁ全然予想外の展開、なんとアプリが見当たらない...

Google eBookstoreのAndroid端末用のアプリをGALAXY TABでトライしてみたところ

Sc20101208222712

Sc20101208222738

スクリーンショットも掲載されているし、多分この数日のうちにこの不具合は解消すると思いますけど、一番期待していたAndroid端末で実験できなかったのは泣くに泣けないって感じです(苦笑)

先日今年は「電子書籍元年」ではなく「電子書籍自炊元年」だったのかも...というエントリを書きましたけど、米国の動きと比べると電子書籍を流通させ るという観点において日本はまだまだ発展の余地がありますので、個人がセルフパブリッシングとしてAmazon,Googleを利用できる事も凄いですけ ど、そのインフラやプラットフォームを読者のそのサイトから購入していないコンテンツの保管場所・本棚として利用できるようになってくると冒頭申し上げた ような、出版社が販売物として電子書籍を扱うだけでなく、ホームページやブログのコンテンツのような感じで企業が顧客や社員向けに電子書籍で情報を提供す る場面も増えて来る筈だと考えています。

そういう意味でアマゾンが提唱している「Kindle Singles」という考え方はとっても大事になるはずで、文量が1万~3万語の雑誌の特集と一般的な書籍の中間に当たるボリュームを持ったコンテンツが 電子書籍普及の過程で注目を浴びる日もそう遠くはないと思いつつ、ITmediaの西尾さんも書かれているように、

Kindle Singlesによって、個人、出版社を問わずコンテンツのマーケットインが加速されるとともに、コンテンツのラインアップが増えることが期待される。優 れた(または読み手が一定数存在する)コンテンツが、ブログではなくこうしたプラットフォームで提供される時代も近いのかもしれない。【西尾泰 三,ITmedia】

↑この考えに大きくうなずく私でした。

それにしても早くGoogle eBookstoreのAndroidアプリがダウンロードできないのは私だけだったりしないだろうな(汗

追記です>Android用のアプリは日本からだとmarket-enablerを使って接続 しないと駄目らしいのですけれど、わたしが使っているTABは貸出機でSIMも無し状態なので当面Google eBookstoreのAndroid用アプリのインストールは我慢しておきたいと思います。

SONYがiPhoneとAndloid向けの電子書籍リーダをリリース。音楽・映像と同様の対立構図が電書市場にも波及か!?

2010/11/24

以前にiBooksというかAppleがePubリーダーをPC用にリリースしてくれないものか...という個人的な希望を含めたエントリに書きました。

その思いは今も変わっていなのですけど、電子書籍元年としての2010年がもう1か月と少しで終わりそうなこの時期、電子書籍について反対を表明す る出版社もあったりして、賛成・反対双方の意見がちゃんと交わすことが出来ることは大変良いことであるのですけど、例えば宝島社の別冊宝島 電子書籍の正 体とかを読みながら「やっぱり電子書籍なんて儲からない...」という声が大きくなっている状況を感じつつ、個人的にはまずこの2010年って電子書籍元年と いうよりも、電子書籍「自炊」元年だったのかも...とこちらの小俣さんのエントリを見て思った次第。

ただ、この自炊代行については専門家のほうからの法律的に見るとちょっと問題あり...という指摘もあるようで、今後こちらの方面のビジネスが法的な規制で縮小・消滅の危険も内包している事は想定しておくべき事かもしれません。

日本国内の電子書籍ビジネスの雲行きが微妙な雰囲気を感じさせつつある中で、今年急加速した米国のほうではいろいろ動きが盛んなようで、この12月 に新製品を投入してくるSONYがAmazonがハードウエアとしてのKindle以外に様々なデバイス用にリーダを投入しているように、SONYも iPhoneとAndloid向けの電子書籍リーダを12月にリリース予定で、現在ソニーの Reader Storeでこのような告知が展開されています。

音楽試聴についてAppleとSONYの競合関係が及ぼす影響は電子書籍の雑誌において紙では不可能だった誌上レビューと音源試聴をシームレスに繋 ぐという観点で非常に困ったことがあるというのは以前にもここに書いた通りですが、映画・映像コンテンツについてもAppleTVとプレイステーションス トアはやっぱり競合関係でこれはGoolgeTVでも同様の展開になるだろうと予想されるのですが、今回SONYが独自に電子書籍リーダーをiPhone とAndloid向けに展開してくるという事で、DRMのかけ方次第によっては音楽、映像、そして電子書籍の分野においても似たような対立構造が出来上 がってしまうかもしれません。

インターネットで流通しているモノ、情報はタダが当たり前だから当然ながら電子書籍も儲かる筈がない...という話も当然出てくるのですけど、 AppleTVなりプレイステーションストア、Zuneビデオ、アクトビラなど映像配信モデルは従来型の有料サービスを展開していますから、電子書籍もそ れなりの値段であとデバイスは自由に楽しむというスタイルを定着させるなら「今」が本当に大事なところなのかもしれず、

自分が今関わっている音楽系のePub雑誌についてはApple系、SONY系どちらのコンテンツを扱うのだとしてもePubというフォーマットを ベースにしながらであれば電子書籍を発行、そこからの試聴とコンテンツの購入がスマートフォン、タブレット端末、PC、そして家庭内のテレビなどのデバイ スの違いは意識せずに利用できる環境を構築するのはテクノロジ的なハードルは高くないと思いますので、ePubというオープンフォーマットの良さを活かし た環境整備されてほしいものだと考えています。

ちなみにAmazonのKindleのほうもご覧のように、映像やら音声のサポートを強化している様子ですし、

Kindle_for_pc
kindle 用にビデオ・音声が含まれた電子書籍をKindle for PCで表示した例。動作仕様は「Kindle edition with Audio/Video titles are only available for iPads, iPhones, and iPod Touch devices.」という事なのでビデオコンテンツ閲覧はできませんでしたけど、これが出来るようになったら最強の存在かもです

Img_1444
iPhoneではご覧のように映像コンテンツを問題なく再生できました

Img_1443

Img_0219
iPadでもご覧のように問題なく映像を再生できます。

Img_0218

やはりここは紙ありきの企画ではなくて、電子版を起点とした企画で何か成功事例を生み出していくことが求められているのだろうな...と思った今日この頃です。

iPhoneで「動くFLASH」と「動かないFLASH」

2010/11/10

大木さんが紹介していたiOSデバイスでFlashビデオの視聴を可能にするWebブラウザ『Skyfire Web Browser』。JazzJapan電子版制作担当としては現在FLASHベースで提供されている試聴システムが動くのかが直近最大の課題でありまし て、早速実験をしてみました。

結論としてFLASHの試聴システムは『Skyfire Web Browser』では動いてくれません...プラグインのバージョンが合わないようです(困)

004

003

001

002

Ustreamのほうも試してみたところ映像によって表示が異なる場合があるようで、どういう理由かは昨晩ちょっと触っただけでは判読できませんでした。

こちらはごくごく普通に見れるパターン

011

009

こちらは昨晩ちょうど友人が配信していたUst番組のページで動画の表示領域はNG状態ではあったのですが、ブラウザのビデオの小窓が自動で立ち上がり、それをクリックするとちゃんと再生画面に遷移してくれました。

006

007

『Skyfire Web Browser』使った時間はほんの少しですけど、Safariで見ていたアドレスをコピーして『Skyfire Web Browser』を開くと、こんな感じでURLをそのままペーストしますか?って聞いてくれるあたりは気が利いてますね!

005

この気の利いている感じを活かしていただいてプラグインのバージョンも上げてもらえないか...と考えておるわたしでございます(苦笑)

FLASHが動いてくれるのは確かにうれしい反面、先日アンドロイドOSでのFLASH稼働状況を簡単にレポートさせていただきましたが、操作性の面など改善(スマホ用にWebページの改編)の余地がかなりあると思われ、

昨日はこんな記事がtechcrunchに掲載されていた事を考えると

モバイルデバイスのバッテリー寿命を大幅に「最大33%」食い潰している...なんて指摘がされていたりしますので、こちらの記事内容を信頼したとした 場合にはFLASHが見えるという事よりは、モバイルデバイスのバッテリーにやさしい表示形式(現在であれば選択肢はHTML5という事になるのだと思い ます)がやはり浸透することが大事なのではないか...と思った次第です。

ただし、こういった過渡期において今日ご紹介したような『Skyfire Web Browser』が開発~提供されていることはユーザとしては歓迎すべき事だと思っておりますです、はい。

「1Q84」の海賊版 全3巻230円也 

2010/11/09

今日はAmazonが突然のDRMフリー音源の販売を開始した!というニュースに盛り上がりを感じておりますが、日本の出版社がiBooksがオー プンしていない(DRM保護されない状態のePubファイルで販売するしか方法がない)状態で一番懸念をしているところは、いろいろ商談をしている中でや はり勝手にコピーできるから、販売するならアプリ化だ!という話になり、ただアプリ化にはそこそこ費用が必要で...というお話は何回かわたしのブログでも書 かせていただいておりますが、日本の著名な作家村上春樹さんや東野圭吾さんなどの作品の中国語版が無断でアップされいる...というのが朝日のほうのニュース で取り上げられたようです。

日本のアカウントであってもiTunesで検索するとそれっぽいものがヒットしますね...モノがモノなので、ここではあえてリンクは張りませんけど朝日のニュースで取り上げられたのと同一であろうと思われるモノだけスクリーンショット載せておきます。

Apple01

一部のソフトは購入ボタンを押しても、決済が行われず後で接続してくれ...というアラートが出る状態になっているようですが、これが日本側からのクレームに対応しての処置なのかは一般ユーザには分からないところ。

Youtubeにおいても数年前には著作権侵害の映像掲載について、全部削除する方向の議論や意見が強い時期もありましたが、プロモーションビデオ を試聴して音源を買ってもらうなどの誘導効果や宣伝効果を考慮した場合、コンテンツ提供側も規制強化だけが商売の道筋ではない...と判断して、そうそう今日 はそういえば先日ベスト盤の発売で物議を醸した宇多田ヒカルさんがYoutubeで過去全ての曲のPVを公開もしています...ってなんてタイミングが良いの だろうw

書籍の海賊版のほうに話を戻しますと、フリーな時代とはいえ、他人様のコンテンツを勝手にアプリ化して「販売」してしまうのはこれはもうお話にならない事で、確信犯としか言いようがない訳ですが、多分ですけど多くの日本人には

アップストアで売られるソフトは米アップル社が一括して事前に審査する。審査には約1週間かかる。 アップル関係者の話では、米国には各国語を理解するスタッフがいるが、電子書籍の制作者が正当な著作権者かの確認はしていないという。審査するソフトの数 が膨大で、著作権の判断は難しく時間がかかるなどの理由からという。また、海賊版への対処は著作権者と制作者の直接交渉に委ねているという。

↑こういうサービス提供側の対応にイラっとしてしまって、それがいろいろ遺恨を残してしまい、別な事業展開のときの障害になってしまったりしているのではないか...と勝手な想像をしておりました。

日本の出版社にとってamazonやappleに書籍の販売価格を決められるような事って受け入れがたい事でしょうし、今日のような海賊版販売も海 外の話とは言え当然こちらも受け入れがたい話のはずで、こういった内憂外患が今後どう展開していくものか...こちらの業界の時代との向き合い方に注目してい きたいと思います。

関連ニュース

追記です。本件についてFNNのニュースで弁護士のコメントを掲載しているものがあったので張っておきます。

 

Paypalのmicropayments pricingを実際に登録してみたよ!

2010/10/27

現在の仕事の取り組みの一環として電子書籍の企画と制作実務のお手伝いだけではなく、何かしらサイトで販売の流れを提供することも必須要項だったり して、その一例として先日もちらっとPaypalと組み合わせて使用するダウンロード販売の仕組の紹介をさせていただきました。

米国でも電子書籍については書籍販売市場において順調に数字を伸ばしているとメディアパブさんのほうでも伝えておられますが、オンラインで電子書籍 のファイルを売買するとして、そこはやはり少額決済の部類に入りますから、クレジット決済などで差し引かれる決済手数料は小さいに超したことはないですよ ね。

著者の方が自身のサイトで電子書籍の販売をされるなら我々としては迷わずPaypalをお勧めしていた訳ですが、ここ数日でもうやっぱPaypalしかないでしょう!という出来事がありました。

ブックマークが1200以上もついているのでかなり多くの方がご存じとは思いますが、それはPaypalがmicropayments pricing というシステムを取り入れたというもので、単価2,357円までの決済であれば、このMicropaymentサービスを使うと手数料が下がるという情 報。ご覧のように電子書籍で取り扱われる価格帯として多いと思われる金額について生じる差額の例示をしてみたいと思います。

                                                                                                                                                                 
資金の受領レート電子書籍の販売価格
  100200300400500600
Micropayment5.0% +  ¥7 JPY121722273237
月間販売の受取り総額30万までの場合の取引あたりの手数料3.6%    + ¥40 JPY444751545862
 差額323029272625

詳細についてはこちら朝山貴生さんのブログをご覧いただければと思いますが、

実務担当の私としては、自分のお客さんに説明・解説するために、早速自身のアカウントをmicropayments pricingに対応させる実験をしてみました。

まずはサイト(https://micropayments.paypal-labs.com/)に接続してサインアップ

Paypal_micropayments_01

手続き自体は何ら難しいことはなく、こちらのページで国を選択

Paypal_micropayments_05

ログインをしてボタンを押すだけ。

Paypal_micropayments_03

Paypal_micropayments_04

ただこちらのページGoogle Chromeでちゃんと動作しないので登録ページに遷移できませんから、micropaymentsに申し込みならIEかFFで接続しましょう。

登録手続きから、半日程度経過すると「PayPal micropayments pricing request completed」というメールが届いて

Thanks for applying for micropayment pricing.  We've finished processing your request and have changed your pricing to the micropayment rate.  The new pricing will be applied to any payments you receive, regardless of the transaction size.

こんなお知らせが届きます。

手続きはこんな簡単ですから、Paypalを利用してご自身の著書をオンラインで販売したいという方は是非利用されてみてはいかがでしょうか?

こちらのサービス注意点としては、Paypalのアカウント全体にこの料率が適用されるとのことなので、2,357円以上の商品も扱っている...という方の場合には、別アカでmicropaymentsを利用したほうが良いケースもあるようです。

わたしも自分で実験した上で、早速実案件でもmicropaymentsをお客様に提案、どんどん利用促進していきたいと思います。

佐々木 康彦 Twitterアカウントはこちら。 http://twitter.com/yasusasaki
企業HP制作、電子書籍ビジネスについてのご相談はこちら。 http://www.cmpunch.com

チームラボ猪子さんの指摘が鋭すぎw日経Web版はこの議論から何を学ぶのか?

2010/04/24

日本経済新聞社が、テクノロジーという視点から新しいメディアのかたちを考えるフォーラムを無料開催するということで開催前日の夜でしたが申し込んだところギリギリセーフ。

金曜の夕方の大手町というとブロガーミーティングが常ですが昨日はこれまた奇遇なことにはITmediaさんのすぐお隣のKDDIホールに行ってきましたw

お知らせに書いてあった告知内容はこんな感じ、

開催時間に少し遅れる形になってしまったのですが、運良くテーブル席(最前列)に案内をしていただいたのでiPhoneはもちろんパソコンも使える 状態という信じられないラッキーさで、両隣でパソコンに超高速でタイピングしていた日経関係者の方には、「何者だ?」ってかなり怪訝な感じで見つめられて しまいましたけど、パソコン、iPhone双方からツイートし放題って夢のような観戦状態で有り難いことでした。

冒頭部分では先日スタートした「日本経済新聞 電子版」の解説とテクノロジの側面から電子出版なりWebメディアについての議論を展開していくという流れで、話の中身としてはヤッパの伊藤さんがVOGUEやマガストア用のiPad向けアプリのデモしてくれたり、

001

002

議論は非常に真っ当というか、優等生的なものである意味刺激に欠ける的な印象があったのですけど、30分ほど経過してから遅刻していたチームラボの猪子さんが参加してから会の雰囲気は一変!

チームラボの猪子さんの紹介が、「日本経済新聞 電子版」の開発に関わったこと、検索エンジンを自社開発している、産経新聞のizaを全般的に構築 している...というような紹介でちょっと「?」が浮かんでいたら、開演してから気がついたのですが、今回の集まりなんかこの手の企画の割にちゃんとスーツを 着た人、それも50代、60代とおぼしき方も沢山いらっしゃって、もしかすると今回の参加者は意外と日経の身内関係の人が多数参加しているようなイメージ なのかな...なんてあくまで想像ですが勝手にしてました。

残念ながらわたしは朝生に出演した猪子さんを拝見していないのですが、ネットでその逸話の数々を拝見しつつ、今回その魅力的な人柄にかなり虜になってしまいましたw

だって司会の方からいろんなデバイスが出てきている今、どんな風に考えますか?みたいな振りされて、3秒ほどの無音空間の後に、

「......... え?」

ですから(爆)

気になった猪子語録を以下にご紹介しておきますが、ここから終演までの1時間くらいはもうあっという間でしたね、ほんとw

普 段自分が電話したりメールしたりするツールがメディアになるっていう事が、スマートフォンってやっぱり普段自分が電話したり、人の話聞いたり、メールした り、人のメール見たりしてるところが、そっからネットが見えるってのがやっぱり凄くて、電子書籍リーダーとかは、普段電話を使うとか、メールを受けると か、自分が発信したりするツールじゃないので、なんか...そんな...滅茶苦茶盛り上がらないじゃないかな...って思ってます。


ビッ グコンテンツはそれなりに価値はあるんだけど、ビッグコンテンツよりも、やっぱり自分が発信...友達と話したり、友達にメールを貰ったり、そういう自分の ツールのほうが、なんて言うんですかね... 人の欲求って圧倒的に高くて、そこにビックコンテンツがあるとやっぱり集中して見るんだけれども、なんかわざわ ざいくらビックコンテンツでも、案外わざわざ見に行かないってことなのかな...って...まあ何が言いたいかわかんないですねw


自分の日常のツールに、ツールっていうデバイスが、やっぱりデバイスとして強いんだな~って


iPadはもしかしたらPCの替わりになるかもしれないので、そういう意味ではツールなのかもしれないけど、電子書籍リーダーとかはツールじゃないのかもしれない...


ユー ザ側から見ると、メディアのデバイスっていうと同じように並ぶんだけど、タブレットとスマートフォンと電子書籍リーダーって...。メディアを見るためのデバ イスとしては同じように並ぶんだけど、自分が発信したり自分が情報貰ったりするツールとしては全然違うものなのかな~って


前 は雲の上にいったほうがコンテンツ価値が高いと思われていたと思うんですよ。特別なメディアに行った方がコンテンツ価値が高い...そこは普通の人にとっての ツールではないので、そこには多分民意みたいなのは無くて、で、同じ場所にいる凄い有名な人は同じ場所にいるから、多分そこには民意みたいなのがあって... 民意って言葉間違って使ってますけど、そこの場所にいる事のほうが価値なんじゃないかな...って


電子書籍リーダーみたいなモノって普通の人にとってのツールになってないですよね...タブレット(iPadみたいなのは)なるかもしれないけど、そうなったときにそこのメディア、デバイスの価値みたいなのは、なんか高くないんじゃないかな...


僕、 多分...電子書籍リーダー"リーダー"ってついてるのが嫌なんだと思うんですよね、要はそこには自分はいないですよね。自分が居るプラットフォームで読みた いだと思うんですよねコンテンツを... コンテンツを消費したいんだけど、そこは自分が居る場所で消費したいじゃないかなって


多分、読むより出すほうが欲求として高いんですよ...だから出せるところにコンテンツを置いたほうがいいんです。


(ソー シャルメディアに載っているものは基本無料でコンテンツのエコシステムが成り立っていないという指摘に対して)そもそも本書いているんですよね?本書いて もともと食えないでしょ?じゃあいいじゃないですか、講演で食べてるならどっちにしろそこで経済が成り立たなくても前と変んないじゃないですか


メディアとコンテンツを作っている人って違っていると思ってて、コンテンツ作っている人は元々そんなに食えていないから、そこはあんまり考えなくていいじゃない...って話でw


もともと本出してるのって違うもので儲かる相乗効果があるから本出してたりして...なんで違うところで儲かる仕組みを、逆に言うとそこを一生懸命考えるほうが手っ取り早いんじゃないか


僕はフリーで流通させたほうが良いとは言っていないんですよ...

このイベントのリアル感についてはハッシュタグは「#mf423」で検索してもらうと流れを感じ取っていただくこと可能かと思います。

それと主催者さんのほうでUst中継もしていて多くの方がご覧いただいたと思うのですが、ビデオアーカイブされていないんですよね...マジでこれは残念

1時間半のディスカッションの最後に司会のデジタル編成局編成部重森さんからの「いろんな注文がありましたけど、これからどうしますか?」という問いかけに、

同部署次長の赤沢さんが

いやぁ、結構グダグダになっちゃったので良くわかんないですど...

って 話始めたのには唖然としましたけどw日経のWeb版についてはソーシャルメディア方面についての取り組みが弱いという認識はサービス提供側としても強く認 識されているようで今後機能強化だけでなく、ソーシャルメディア向けにどういう施策を講じてくるのか楽しみなところです。

今回ご紹介した猪子さんのやり取りは文字で読むよりも絶対映像なり音声のほうが良いだろう...ということで、記録用に録音したファイルをUstと、 Youtubeにいつでも公開できるよう準備はしているのですけどこれはやっぱり勝手に公開はまずいかな...ってことでこのエントリ日経デジタルコアさんの 記事のほうにトラックバックしておきますので、もし関係者の方がご覧になって、音声ファイルの公開OKだよ!ってことでしたらコメント欄のほうからコンタ クトしていただけると大変嬉しいかなとw

って書いてみたものの、わたしのエントリ気がついてもらえるだろうか...(苦笑)

米アマゾンが電子書籍の値上げ容認へ消費者が電子書籍版で容認できる上限価格は17.81ドルとの調査結果も

2010/04/02

米アマゾンが電子書籍の値上げ容認して、新刊書籍を1冊9.99ドルから「12.99~14.99ドル(約1200~1300円)の価格帯」で販売するというニュースの中でこんな数字が紹介されていました。

電 子書籍には印刷や製本、物流などのコストがかからないため、大半の消費者は、電子書籍の価格が紙媒体の書籍よりも安くなることを期待する。米IT(情報技 術)調査大手フォレスター・リサーチ(FORR)が最近実施した調査によると、新刊書籍で紙媒体のハードカバー版の価格が1冊25ドル(約2200円)の 場合、消費者が電子書籍版で容認できる上限価格は17.81ドル(約1600円)だという。

ふむふむ、600円の価格差は心理的な印象だけでなく、複数冊の購入ともなるとお財布にも大きな影響を与える数字ですね。

ただここで示された金額は、冒頭の「12.99~14.99ドル(約1200~1300円)の価格帯」と比べるとまだ少しの余裕がある状態ですが、この数字を見ながら雑誌はどんな価格設定で販売されているのだっけ?と思って、ちょっと検索をしてみましたよ。

そんでは、先日のエントリで紹介したNwesweekを例にしてみると

 

Newsweek [Magazine Subscription][Print]
54号、12ヶ月の定期購読が
Cover Price:    $306.45→$40.00 ($0.74/issue) でなんと$266.45 (87%)もの割引

 

Newsweek (Kindle Edition)
Monthly Price:    $2.99

う~~むこの数字の差がここまで出るとは予想していなかったのですが、これはKindle EditionのNewsweek読んでいる人はかなり収入面で余裕のある人ってことになりますよね...

そんでもって、これが日本版になると

ニューズウィーク日本版 Newsweek Japan

 

一冊定価:450円
3年(150冊)    42,000円    280円
2年(100冊)    30,000円    300円
1年(50冊)    16,000円    320円

ニューズウィーク日本版<デジタル>

デジタル版 3年(150冊,)    42,000円    280円
デジタル版 2年(100冊)    30,000円    300円
デジタル版 1年(50冊)    16,000円    320円
デジタル版 3ヶ月トライアル(12冊)3840円    320円

こういうある意味面白みのない数字になってしまうのですが、冒頭紹介した文面をもう一度紹介しておきますね。

電子書籍には印刷や製本、物流などのコストがかからないため、大半の消費者は、電子書籍の価格が紙媒体の書籍よりも安くなることを期待する。

わたしが言うまでもない話ですが、なんか変だぞ...って感じのモヤモヤを感じた今日この頃w